意識をどこに置くのか、どこに配るのか。
独立をして早6、7年になろうとしています。フリーから始まり、会社の役員と、まぁ世間でいう「管理職」に従事しているわけですが、これはあのしんどい時を続けてこれたからこそ現在があると本当にそう思います。
ずっとベンチャーをしてきて、色々な方と出会ってきて、色々な別れも経験して精神的にダメージもくらいましたが、でも現在が一番楽しいと思えます。それは、今のメンバーに出会えたことと、これからの未来にワクワクできるから。
まだ会社の規模も管理するメンバーが把握できる少人数ですが、これが人も増え、社員が50人以上になっていった時にはもう経営者として細部まで管理をするのは難しいでしょう。そんな時は何が重要か。このナイルの高橋さんの投稿を呼んで、確かに、と思いました。
【意識を何に配るかで、人は構成されている】 意識を配る対象と配らない対象を明確化するのは経営者にとって絶対的に大事な能力だよなぁと最近思います。会社が大きくなってくると10人20人の頃にはディテイルまで見れていたことが靄がかかったような感覚になってきて、100人を超えてくると社内で起きていることを全て把握するのは不可能になります。そうなった時に、不可能であるという事に抗ってなんでもかんでも知ろうとしたり決済しようとすると、事業が限界に達していなくても、組織が成長の限界に達してしまいます。 人間が処理できる情報は限られているので、意識を配る対象を常にミニマルにし、要所要所で情報把握・重要決裁をするというのが会社を大きくしていくフェーズにおいてはとても大事で、そのミニマル化された注意の対象が何であるのかというところに所謂経営者のセンスというのは出てくるのでしょう。 一方でその前提条件として必要なのが決断力ある幹部層の存在だと思います。幹部層が私が見えていない領域について見てくれていたり決断できる能力を有していないと決断者不在で組織が壊死してしまうからです。 組織が小さなうちに幹部層と経営哲学や経営戦略、人材に対する考え方諸々をしっかり擦り合わせている会社は組織として強いと思うのですが、規模が大きくなってくると上記のような意味でも組織力に差が出てくると思います。こればっかりは、このステージにいった者でしか体験できないことですので正直、今の感覚では細部まで理解することが難しいのですが、イメージをしながらその都度、意識していくのとではまったくもって違うと思うのです。 意識をどこに置くのか=つまりはどこに問題点があり、本質があるのか。だということを見逃さないようにしっかり準備をしたいと思います。