B l o g おもれいブログ

甲子園を愛しているのではなく、野球を愛している

岡山県のある高校の硬式野球部には、66カ条にも及ぶ部訓があります。監督の先生が出会った本や人物から感化された言葉が厳選され、選手たちが水分補給をするところなどに貼られています。アフリカのジンバブエ監督も兼任される国際経験豊かな指導者に、部員たちは3年間で驚異的な成長を遂げます。

私も伊丹空港でジンバブエの少年野球・女子ソフトボールチームを、国旗を振ってお迎えした経験があります。1994年8月19日〔金曜〕の夜でした。青年海外協力隊員による野球普及活動は隊員の帰国とともに終わりますが、多くの支援者によるユニフォームや野球用具などの寄贈を受けて、来日したのです。日本各地で同世代の少年少女とも交流し、20日〔土曜〕に甲子園球場で準決勝<佐久VS佐賀商>を観戦。21日〔日曜〕は名古屋のチームと試合。22日〔月曜〕は伊豆の大島と試合。ここで、彼らは初めて海を見ます。24日〔水曜〕は昭島球場で東京と試合。25日〔木曜〕は東京ドームでの始球式に臨み、プロ野球観戦の後、成田空港へ。26日〔金曜〕にジンバブエに出発。盛りだくさんのスケジュールでしたが、『甲子園の心を求めて』の著者・佐藤道輔先生のご尽力に今さらながら、敬服いたします。

蛭間俊之