第80回記念選抜大会の開会式〔2008年3月22日(土)〕の司会進行を担当した高校生2人のうちの1人、神奈川総合・城殿(きどの)恵さんの澄んだ声は、晴れ渡った春空にマッチしていた。2007年7月、全国高校放送コンテスト・朗読部門で優秀賞に輝き、大役が回ってきた。元は大阪府立高校の教諭で神奈川に転じた、旧知の神奈川総合の社会科教諭から事前に彼女の名前を知らされていたが、想像以上に素晴らしかった。開会式直後の試合で、駒大苫小牧を破った成章の野球部員も感激しており、城殿さんにお礼と激励の寄書き一杯の色紙を贈った。

　慶應義塾大学に進学し、讀賣新聞社に就職された城殿さんに、小川泰弘投手の新人王・祝賀会〔2013年12月28日(土)〕での祝電を依頼したところ、箱根駅伝の仕事でお忙しい中を、素敵なメッセージを届けてくれた。「ますます小川投手にご活躍頂いて、いずれはわが讀賣巨人軍にフリーエージェント〔FA〕で来てください！」とユーモラスに結ばれていた。2020年6月20日、小川投手はとうとうFA資格を取得した。やはり城殿さんの願い通りになるのでしょうか❔

蛭間俊之