ヤクルト・小川泰弘投手の母校、愛知県立成章が全国的に知られるようになったのは、高校野球のバイブル『続・甲子園の心を求めて』で、都立東大和・佐藤道輔教諭が紹介した、成章高校野球部の卒業式がとり上げられたからである。高校時代の中川明智さんが紹介され、やがて桜丘の野球部監督に就任。長男・将大選手が3年、次男・大志選手が1年のとき、親子3人での甲子園出場を目指して、頑張った。成章・糟谷監督も後輩・中川氏の息子さんに成章に来てもらいたかったが、地元で良きライバルとして、チーム力を向上させた。2008年に21世紀枠で成章が選抜大会に出場したが、桜丘・中川大志選手は小川投手と同期になる。

　中川選手は、楽天に入団し、横浜DeNAに移籍するが、2016年12月にお父様がご逝去され、成章OB会は将来の柱を失い、衝撃を受けた。今年から横浜DeNAのスカウトに就任。心機一転、頑張ってほしい。

蛭間俊之