串本と高校球児の名前
7月31日(金) のサンケイスポーツの『甘口辛口』でとり上げられていたが、ドラフト候補の200人以上の高校球児のデータを入力しながら、リスト作成作業を25年ぶりに行って、名前の流行の変化に気づかされたという。やたら「斗」で終わる有力選手が多いという。現在の高校3年生は、2002年から2003年生まれになる。
1980年夏の甲子園で、1年生の早稲田実・荒木大輔投手の活躍で準優勝し、1980年9月生まれの松坂大輔投手〔横浜〕はじめ、明治安田生命の名前調査によれば、「大輔」は1979年から1986年の1位である。
松坂投手が入団した西武ライオンズには、岡本光トレーニングコーチがいて、厳しく松坂投手を鍛えた。和歌山県立串本〔現在は串本古座〕の剛速球投手・岡本さんは、高校時代と社会人・松下電器時代の2回も南海ホークスから指名されたが拒否し、3回目のドラフトで巨人に指名された。中継ぎで活躍するも、トレードで西武に移籍し、引退後にトレーニング方法を積極的に学び、コーチに就任した。岡本コーチは松坂投手が入団する年、1998年9月に誕生した次男に大輔と命名した。
やがて大輔君は野球を始め、高校は親元を離れ、早稲田実に進学し、今は早稲田大学4年で外野手として、8月の変則リーグ戦に備えて、ライバルと競争しながら必死に練習に打ち込む。
代替大会で串本古座は箕島に敗れたが、北海道鵡川が春季合宿では練習試合を含め、串本で大変お世話になっている。卒業生でもある田嶋勝正町長が健在なうちに甲子園で串本古座の全力疾走を見たいものだ。
蛭間俊之