B l o g おもれいブログ

野球への愛情と厳しさがにじむ偉人

 福岡県立小倉のエースとして、夏の甲子園で2連覇した福嶋一雄さんがお亡くなりになった。大阪の伝統校私学で社会科教諭として教壇に立ち、硬式野球部のご指導にも奮闘される方が、ご実家の高石市で小学生の頃、福嶋・新日鐵ロープ泉佐野工場長から、お父様の会社と取引があった関係で、野球を教えて頂いたお話を初めて伺った。何ともうらやましいエピソードである。

 1949年8月、3連覇を目指したが、準々決勝で敗れた試合で無意識に本塁後方の甲子園の土をポケットに入れて持ち帰った。自宅にあったゴムの木の植木鉢に入れて、苦しいときにゴムの木を見て甲子園を思い出して頑張られたというから、逆にゴムの木に見守られたのである。今も北九州市のご自宅の玄関先に飾られているのだろうか。

 福嶋さんのご冥福をお祈りするとともに、厳しくも愛情ある教えを受け継ぎたい。

蛭間俊之