伸びて浮く「フォーシーム」時代の先駆者-藤川球児投手
川村卓・筑波大学准教授〔札幌開成主将で、1988年夏の甲子園に出場し、筑波大学でも主将として活躍。北海道浜頓別高校教諭・硬式野球部監督。2000年10月より、筑波大学硬式野球部監督〕によると、引退を表明した阪神・藤川球児投手〔高知商〕は「フォーシーム」=「伸びのあるホップする球」の時代を作った先駆者と断言されます。
球の「回転数」だけでなく「軸」がどの方向に向いているかが大事だと解明されたのは、藤川投手の功績と讃えます。オーバースローの投手でも体の斜め上からリリースするため、「軸」も斜めになるので、それをなるべく真っすぐにして回転させるために、球を離すリリースの瞬間に藤川投手は工夫して、肘を少し自分の体の方に曲げて縦にグッと振り、上にホップする伸びのある球を投げていたと分析します。
引退後の藤川投手による技術的なお話と筑波大学の今後ますますの研究論文等の成果が楽しみです。
蛭間俊之