「制球力」とは❔
中日スポーツに、勝因は投手の「制球力」という記述がありました。中日・福谷浩司投手〔愛知県立横須賀→慶應義塾大学〕の与四球率が1試合(9イニング)で1個未満の0.88まで上昇したという。
ある現役投手は「制球力」とは「再現性だと思う。常に同じフォームで投げられるか。常にリリースが同じになれば、そこにはいく。頭で思い描いていることを、どれだけ再現できるかでしょうか」とわかりやすく表現された。
また、2003年に61試合で、56イニングを投げて、与四球5の記録を誇る、引退した元投手は「同じ投げ方をすれば、永遠にストライクを取れる。いくら打たれても四球を出さない自信はある。才能ではなく、繰り返し。バスケットボールのスリーポイントシュートや世の職人さんと同じでしょうか」と堂々と語られた。
制球力が抜群の投手を「精密機械」とよくいうが、「再現性」を極めるまで努力を続ける才能は、プロ野球でも誰もが持っているわけではないそうだ。アマチュア野球ならば、なおさら「制球力」を身につけるのは難しいことを自覚した上で、彼らの小さな努力を激励していくしかないないと思う。全国の新チームの投手の皆さんには「第2の福谷投手」を目指してコツコツ頑張ってほしい。
蛭間俊之